幸せに生きるための心の持ち方。3つの秘訣。

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  心の健康が身体の健康と連動する。 そう実感している人は、多いのではないでしょうか。気分が落ち込んでれば、どんどん身体も重くなり、いつも気持ちよく健やかな気分で生きられたら、身体も健康な気がしてきます。 ただ […]

 

心の健康が身体の健康と連動する。

そう実感している人は、多いのではないでしょうか。気分が落ち込んでれば、どんどん身体も重くなり、いつも気持ちよく健やかな気分で生きられたら、身体も健康な気がしてきます。

ただ、心が健康なら身体も健康、という現象は多くの人が実感していたとしえも、実際はどうなのでしょう。もしかすると思い過ごし? いやいや、どうやら心と身体の関係性は、科学的に見ても強かったようです。

今回は健康に生きるための心の持ち方を、3つ、まとめてみました。

 

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1. 人に何かをしてあげることが、健康につながる。

 

気持ちよさ、心地よさは2種類に分けられます。

まず、誰かを助けてあげたり、親切にしてあげたりすることで得られる心地よさ。充足感。今回の場合「高次元の心地よさ」と呼ばれています。

そして、美味しいものを食べたり、マッサージを受けたりすることで得られる、おもに肉体的、直感的な心地よさ。今回の場合、これが「低次元の心地よさ」と呼ばれています。

どちらも同じ心地よさに変わりはありません。
しかし、研究の結果、この2つには大きな違いがあることがわかってきました。

まず「低次元の心地よさ」。こちらは、どうやらあまり身体に良くないようです。低次元の心地よさは「細胞の炎症にかかわる遺伝子の発現を促す一方、免疫力や抵抗力にかかわる遺伝子の発現を抑制する」ので、健康にあまりよくないとのこと。

一方「高次元の心地よさ」はどうかと言うと、「これとは逆の、健康にいい反応が起こる」「精神的な、高次元の気持ちよさを味わうと、細胞の中にある健康にプラスになる遺伝子が力を発揮し、マイナスになる遺伝子はおとなしくなる」とのこと。

以上の結果は、米ノースカロライナ大学の研究者グループが導きだしたもので、米科学アカデミーが発行する「Proceedings of the National Academy of Sciences」という機関誌に掲載されています。

与えられるよりも与える方が気持ちいい、という言葉や、愛されるよりも愛したい、という言葉がありますが、非常に健康的な心構えだったのだと、今だからこそ実感します。

何かしてあげること、出来ることをすること、助けること。お互いに助け合って生きていけたら、きっと健康と共に笑顔もあふれていくのでしょうね。

 

2. 生きる目的を持つ人は健康である。

 

自分は何のために生きているのか、なんてことは中学生あたりでみなさん通る思考なのではないでしょうか。何のために生きてどこへ行くのか、大人になればなるほど達観して考えなくなるのか、いつしか脳裏からその疑問は去っていきましたが。どうやら、早いところ、自分が何をしたいのか、何を達成したいのか、決めてしまった方が健康でいられるようです。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校のSteve Cole氏。米ノースカロライナ大学Barbara Fredrickson女史。そこで導きだされたのは「生きる意味を自覚している人の方が健康でいられる」ということでした。

世界にはたくさんの幸せがあり、多くの幸福感を得られる機会に恵まれます。ただ、そのどんな幸せよりも、自分が何をすべきか、これから何をしたいかが見えている人ほど幸せであり、なおかつ健康だと言うのは驚きです。得てして人は、何をすべきか見据えていると、自分自身の身体を顧みず、目的達成のために猛進してしまうものですからね。

 

「どれ位の頻度で自分は幸せだと思いますか?」

「自身の人生に関心を抱く頻度は?」

「社会とのつながりを意識する頻度は?」

「世の中の役に立っていると自覚する回数は?」

 

上記は80人の被験者の幸せ度、そして生き甲斐をチェックした時に使用された項目です。これらの質問から、幸せおよび生き甲斐の価値を計ろうというものです。

結果、「幸せだけど生きる目的を持たない人々は、慢性的に人生に問題を抱えている人と遺伝子発現のパターンに変わりはなく、一方生きる意味を自覚している人々はそのパターンが断然有益だった」とのこと。

つまり「他の人や社会の役に立てて初めて、人は本当に幸福感を覚え、健康な心身を得ることができる」ということなのです。学術誌『Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS).』の中で、そう語られています。

 

3.人生の目的意識が長い人ほど長生きできる。 

 

2の項目に結びつくことなのですが、サブタイトル通りです。目的意識を持って生きることが、健康および幸福に繋がっていく。米国・ミシガン大学の臨床心理学者Eric Kim氏が、そう論じています。

直接的に身体への影響をあげると、脳卒中などの発作。目的意識を持って日々過ごしている人の発作リスクが低いことがわかった。最も目的意識が高い人と低い人のリスクの差は、73%もあるとのことです。

73%、すさまじい数字ですよね。

Kim氏は、「人生の目的をもち続けることは、人生の質を高めるだけでなく、身体的な健康を促進し寿命を延ばしてくれることになるかもしれない」と語っています。

実際の身体的影響としても、生き方や心の持ち方で、多くの状況が変わってくるのですね。

 

4.まとめ

 

つまり、これらの研究結果をまとめると「社会的に役立つ意義を持ち」「生き甲斐を持ち」「誰かの為に何かをすること」が、最も健康でいられる心の秘密ということになるでしょう。

人は、誰もが一人では生きていませんものね。誰かと助け合い、励ましあい、お互いに強力してこそ、人は力を発揮する。

1人で生き、自分の気持ちのいいと思う「低次元の心地よさ」ばかりを追い求め、自分中心でいると、結局のところ健康も損ね、早死にしてしまうあげく、幸福度も低い、ということになります。

もし、自分一人の力で何かできる、と考えていたり、周りの人の幸せをないがしろにしてしまったり、自分の気持ちのいいことばかりを追い求めているひとがいたら注意です。早く改善していかないと、最悪、早死にしてしまうかもしれませんよ!

仲間や恋人、友人や家族。互いに助け合い、健康と幸せを手に入れていきましょう。心のつながりは、日常においてとっても大事なものなのですね。

 

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